Kremmel, B., & Schmitt, N. (2016)

Kremmel, B., & Schmitt, N. (2016). Interpreting Vocabulary Test Scores: What Do Various Item Formats Tell Us About Learners’ Ability to Employ Words? Language Assessment Quarterly, 13(4), 377–392. https://doi.org/10.1080/15434303.2016.1237516

語彙サイズテストのスコアは、一般的には対象となる単語を “知っている “または “学んだ “ことを示していると解釈されてきました。しかし、単語を「知っている」ということは、4つのスキルのうち1つ以上において、実際の言語コミュニケーションでその単語を使用する能力があることを指します。また、その単語の派生形やコロケーションを知っているなど、より深い知識も必要となります。しかし、様々な語彙項目の形式が、語彙の使用可能性(*実際に使えるか)や単語知識の側面(*ここでは派生語とコロケーション)の習得について、どのような情報を与えるかについては、ほとんど知られていません。つまり、様々な項目形式からどのようなスコア解釈がなされるのかについては、ほとんど分かっていないのです。この論文では、4つの形式的意味を持つ項目形式(多肢一致、多肢選択、2種類のクローズテスト(*定義が与えられ単語を各形式と定義に加えて文の穴埋めのようになっている形式。どちらも頭文字が与えられ,文字数分の下線が与えられている))を調査し、それらが語彙の使用可能性や派生語やコロケーションの知識についてどの程度参考になるかを調べた2つの研究について報告する。その結果、4つの項目形式の成績は悪く、これらの項目形式のスコアを、語彙が読書の際に使用できるレベルまで知られていることを示すと解釈するのは妥当ではないかもしれないことがわかりました。さらに、これらのテストのスコアは、単語が形と意味の結びつき以上に深く知られていることを意味するとは考えられないこと(*つまり,派生語やコロケーション知識は担保されないこと)が示唆された。

上記( )に*がある部分は補足。